はじめに

私の富士山の登山歴は37年前に1回、8年前に1回、そして今年の夏に2回、計4回、登頂は3回、ご来光は2回見ることができました。

今年の1回目の登山は暴風雨で7合目で断念しましたが、2回目の登山は大変良い天気に恵まれ、ご来光が見れて、無事登頂もできました。このブログではこの2回目の登山で私が撮影した写真をご紹介します。

これから初めて富士登山をされる方、再度富士登山を計画されている方に、私の4回の富士登山経験からお役にたてる情報を提供させていただきます。

(1) 一番重要なこと

富士登山を楽しむ上で一番重要なことは何でしよう?

それは天候です。

富士山の開山期間は2025年は山梨県の吉田ルートは7月1日〜9月10日、静岡県の3ルート(富士宮、御殿場、須走)は7月10日〜9月10日でした。1年間の内、わずか2ヶ月しか登れません。

これは一年中登山できる高尾山の様な山とは違い、この2ヶ月の間できれいに晴れる日は限られています。雨の中での登山は危険であるだけでなく楽しめません。そして山の天候は変わりやすく、10日前に天気の予報でも雨になってしまうこともよくあります。

天気予報をよく見てお天気の日を選び、山小屋を予約して天候が悪くなったら思い切ってキャンセルすることをおすすめします。

(2) 入山料

富士山は2025年から入山料一人4000円を徴収することになりました。これは事前にネットで支払っておくことをオススメします。こちらが山梨県吉田ルートから入山する際の予約サイトです。

https://www.fujisan-climb.jp/Reguration_Yamanashi.html

(3) 富士登山で必要な装備

富士登山では次の3つの装備が要求されます。

①防寒着

富士山頂の気温は曇りの日は地上から20度も低くなります。雨が降ったとき、たくさん水を吸い込んでなかなか乾かない木綿の服ではなく、ユニクロのスウェットの様なものが一枚あれば大丈夫です。

②上下セパレートの雨具

山の天候は変わりやすく急に暴風雨となることもあります。雨具は撥水ではなく防水のものを用意することをお勧めします。

登山用品の専門へ行きますと2万円以上する非常に高い雨具がおいてありますが私のおすすめはWorkmanのINAREMの雨具です。今年の富士登山ではこちらの雨具を購入しました。お値段は5500円とお買い得です。

同じ防水のこちらの登山帽も同じWorkmanで揃えました。

③登山靴

さすがにサンダルで登山する方はいないと思いますが富士山は小石の多い砂だらけの道、険しい岩場も多く普通のスニーカーでは足を痛めてしまいますので足を守る頑丈な登山靴は不可欠です。

その他あったら役にたつもの。

ヘッドランプ

富士山からご来光を見たい方は夜中に登山をすることになりますので頭につけるライトを購入しておくことをお勧めします。私が購入したものはこちらです。非常にパワフルで使い勝手もよかったです。

ストック

ストックは不可欠ではないですが、岩場が多い富士山ではあると大半楽です。私は長さが自由に調整できるこちらのストックを購入して登りは短く、下りは長くして使いましたが大変助かりました。こちらも5000円前後で購入できます。

(3) 富士山へ出発前に用意したほうがよいもの2つ

富士山に向かう前に買っておいが方がよいものはこれら装備だけではありません。それは水です。500mのペットボトルが500円、標高が上がるにつれて価格も上昇し、市販価格の3〜5倍の値段にもなります。私は今回500mのペットボトル2本を出発前にリュックの両脇に差して行きましたが、結局5合目でも2リットルの水を買い足し、最後はこれを全部飲み干しました。最初から500mペットボトル5本~6本あってもよいと思います。

100円玉

山小屋の宿泊客はタダでトイレが使えますが、宿泊客でない登山者が山小屋ののトイレを使う時には200円(一部の山小屋は300円)必要になります。トイレではクレジットカードやペイペイでの支払いはできないので100円玉がないと困ってしまいますので100円玉は登山前にくずして20枚は持っていったほうが良いです。

(4) 富士登山の選択肢

富士山登山の選択肢は次の2つがあると思います。

ガイド付き一泊2日登山ツアー 

自身で山小屋を予約し、一泊2日で登山

日帰りという選択肢もあり、私が37年前に初めて富士登山した時は日帰りでした。車で5合目までゆき10amから登り始め登頂したのは3時近く下り道は真っ暗となり暗闇の中ロープ伝いの下山となりました。今はこんな登山はお勧めできません。必ず1泊して富士登山に臨んでください。

一泊する場合、いずれも山小屋の予約が必要になりますが、7月の山開きを待たずにGW頃から皆さん予約を取り始めますので、6月には予約は一杯となってしまいます。早めの予約をお勧めします。

ご来光を見たい方は7合目、8合目の山小屋を予約して早く就寝して1am-2amに山小屋を出発して山頂でのご来光を見ることができます。

ガイド付きツアーは乗っかるだけで登山道具も貸してくれるので楽だと思うかもしれませんが、実は大きな落とし穴があります。この落とし穴とは何だと思いますか?

ツアーの富士登山は雨でもスタートしてしまうことです。

実際に今年私が参加したツアーはまさにそうでした。横から叩きつける雨の中を行きましたが7合目で登頂は断念となりました。

私のおすすめは自分で山小屋を予約して登山することです。そしてお勧めは5合目の雲上閣です。

6合目より上の山小屋は通常朝夕の食事がついていますが、雲上閣はカプセルホテルで素泊まりのみですが9,500円とお安いです。それから山小屋と違い、500円でシャワーを5分浴びた後、スタートできます。

(5) 富士山の登山ルートについて

富士山の登山ルートは以下4ルートがあり、それぞれのルートの特徴は以下の通りです。

山梨県吉田ルート(登山道と下山道が別。登山道に山小屋が非常に多い。富士登山者の半数      

          以上が利用する一番ポピュラーなルート)

静岡県須走ルート(登山道と下山道が別。標高が高い位置まで樹林が広がっている)

静岡県御殿場ルート(出発点の標高が低く、傾斜が緩やかだが、距離が一番長い)

静岡県富士宮ルート(もっとも標高の高い位置から出発する為、傾斜が一番急で岩場が多い

          登山道と下山道が同じなので混雑時は譲り合った登山が必要)

個人的には山梨県吉田ルートが一番安全でお勧めです。私が3回登頂成功できたのはすべて山梨吉田ルートでした。

これから私が今年、山梨県吉田ルートを選択し、大月から河口湖まで富士急行、河口湖から富士吉田5合目までバス、そして5合目の雲上閣に泊まり、7合目でご来光を見た後、見事に晴れた富士山頂に到達するまでの写真(ご来光と山頂の様子は動画もございます)をご覧にいれます。

この写真紀行が皆さんの将来の富士登山の準備に少しでもお役に立てれば大変うれしいです。

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富士急行線で大月から河口湖駅へ

大月駅から富士急電車で河口湖駅へ向かいます。こちらが富士急行線の電車です。料金は片道1,161円(IC決済)です。

急行線とはいえ、大月駅から河口湖までは17駅(57分)もあります。この日はご覧に通りガラガラでした。

河口湖の少し前に富士山という駅が出てきて、ここから丁度、富士山が見えてきます。

こちらが河口湖駅です。

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河口湖から富士5合目へ

河口湖駅の右後ろにはもう富士山が見えています。

河口湖駅からはこちらの7番のバス亭から富士スバルラインで富士5合目へ向かいます。

このバスの料金は片道1500円で往復でこのチケットを買うことができます。チケットの売り場はこのバス停のすぐ前にあります。

55分間バスに乗るとこちらの富士5合目のBUS STOPに到着します。雲上閣は丁度バス亭の横に立っています。

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富士吉田5合目

富士吉田5合目には無料のトイレ、レストラン、雲上閣を始めとする宿泊設備がそろっていますが気をつけなければならないことがあります。

それはレストランは4PM、お店も6PMに閉まってしまうことです。

6合目以上の山小屋の予約とすると夕ご飯と朝ごはんがセットでついてきますが、5合目の雲上閣は素泊まりのみなので、晩飯を食べられなく恐れがありました。

この写真の5合目のお店も6PMで閉まりますが、ぎりぎりこのお店で焼きそばと2リットルの水を買うことができました。

こちらはこのお店のメニューです。私は夕食の焼きそばを買いました。

水もここで補充しました。5合目より上では200ml のボトルは200円より高くなります。2リットルの水は売っていないと思います。

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5合目の神社

富士吉田口5合目には富士山小御嶽神社があります。登山の無事を祈りました。

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雲上閣

吉田口5合目の雲上閣はこちらですが、6PMまでは下の土産物屋さんが入り口ですので6PMまでに到着すれば問題ないですが、6PM以降の到着した場合は入り口は2Fのレストラン横から入ることになります。

こちらが受付です。

チェックインすると宿泊設備の案内と夜間のレストラン横の出入り口の説明が書かれた紙2枚と部屋番号の入った札を渡されます。こちらが設備案内の紙です。

夜間のレストラン横の出入り口案件の紙には夜間にホテルへ戻る際の暗証番号があります。早朝にCheck Outする際には部屋に部屋番号の入った札を置いて、レストラン横の出口から出て吉田口へ向かいます。こちらが夜間出入り口案内の紙です。

受付で翌朝、何時に吉田口に何時に入りたいか?を聞かれます。何故これを聞かれるかといいますと、富士吉田口は宿泊客でないと3AM以前に登山道へ入ることできないからです。しかし、雲上閣で以下の証明書を発行してもらうと、3AM前に吉田口から登山を開始することができます。私は2:30am-3:00amの間に登山を開始しようと思っていたのでこの証明書を発行してもらいました。3am前に富士吉田口へ入りたい人はこれを発行してもらう必要があります。

こちらは雲上閣のレストランですが4PMには閉まってしまいますが8PMまで使えるのでぎりぎりに買えた焼きそばをここで頂きました。

冒頭に書きましたが、富士山の山小屋のトイレは有料で毎回200円が必要になります。又、雲上閣のロッカー、そしてシャワーを使う時でも100円が必要となります。

雲上閣の受付の左横にはこの写真にある便利な両替機があります。富士山では100円玉がいくらあっても足りなくなるので100円玉が不足している方はここで100円玉を補充しておいてください。

こちらが雲上閣の部屋です。すべて個室でカプセルホテルとほぼ同じつくりです。電源もありますのでスマホは夜の間、充電できます。

6合目上以上の山小屋にはシャワーはないですが、この雲上閣には唯一シャワー室があります。500円で5分ではありますが大変便利です。

こちらはロッカー。翌朝登山に出発する際にここに不要なものを置いてゆくことができます。

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5合目登山口、いざ出発

私は2:15AMに起床して雲上閣のシャワー室でシャワーを浴びた後、ホテルを2:45AMに出発、2:50AMに五合目入り口から登山口に入りました。

登山口の事務所で登録したQRコードと、雲上閣で発行してもらった3AM前に入山する為に必要となる宿泊証明書を見せるとこのタグを渡され、リュックに取り付けました。

吉田口入り口の事務所ではフレンドリーなブラジルとネパールの方2名が夜間勤務していました。ブラジルには仕事で行ったことがあるので、このタグを発行してもらった時、思わずオブリガード(ポルトガル語のありがとう)と言ったら、満面の笑顔でした。

夜明け前ですのでヘッドランプを頭につけて進んで行きます。

こちらが富士山頂への入り口。さあ、登山開始です。

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7合目到着

夜明け前の登山を2時間ほどして7合目の最初の山小屋 日の出館に到着。

ここでひと休みした後、更に登って7合目トモエ館に到着。

こちらは7合目のトモエ館のメニューです。ここで暖かいコーヒーを注文してご来光を待ちました。

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ご来光 

7合目トモエ館で迎えるご来光。最初それは丸い赤い玉。そしてその赤い丸の上の部分が光を放ち、ご来光が静かにあたりを明るくしてゆきます。荘厳な瞬間。

地平線の赤い太陽の上のご来光が大きくなっていく瞬間の動画をどうぞご覧ください。神秘的な瞬間です。

太陽が完全に姿を現しました。

左下に見えるのは山中湖です。空がどんどん明るくなってゆきます。

7合目のトモエ館から見たご来光の上がる水平線を左から右へと動画でとりましたのでどうぞご覧ください。

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7合目続き

ご来光を見たトモエ館の後も7合目にはまだまだ山小屋が続きます。トモエ館の上には鎌岩館

鎌岩館の上には富士一館

富士一館を過ぎると赤い鳥居が見えてきます。

赤い鳥居の上には文字通り鳥居荘。まだ7合目です。

険しい岩場が続きます。

この岩場を上がった場所には東洋館

東洋館が7合目の最後の山小屋でこの岩場を上がるとようやく8合目です。

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8合目

8合目の最初の山小屋は太子館

こちらは8合目太子館からの絶景

太子館の上には蓬莱館

蓬莱館の後は少しだけ緩やかな登山道です。

蓬莱館の後には白雲荘。7合目同様、8合目にも複数の山小屋が続きます。

白雲荘の次は元祖室

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8合目続き

8合目の山小屋はまだまだあります。富士山ホテル第一、そして富士山ホテル第二

そしてトモエ館。トモエ館は7合目にもありましたがこちらは8合目のトモエ館

そして8合目最後の胸突江戸屋

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8.5合目

そしてこの8.5合目の看板の向こうにご来光館がたっています。これが山頂直前の最後の山小屋です。山頂まではあと900m、70Mとありますが、夜明け前に5合目からずっと上がってきた人にとってはこの900mが本当に遠いです。

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9合目前の鳥居

9合目前に白い鳥居が見えてきます。

この鳥居は昔ここに立っていた神社の鳥居で登山者はお賽銭箱の代わりにこの鳥居の柱にお賽銭を挟むことができます。私も100円玉一枚をこの鳥居に奉納しました。

ここから下を見下ろすと絶景でした。

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9合目

9合目には山小屋は立っていません。この看板だけがあります。

登山者はこの平坦な場所で小休止

9合目の入り口にはこんな鳥居があり、ここから最後の非常に険しい岩場が始まります。

看板には頂上まで400M、35分とありますが、最後の岩場がとてもきついので、私は休み休みゆっくりと上っていきました。

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富士山頂

ついに富士山頂に到着。この日は綺麗な青空が一面に広がっていました。

雲ははるか下に広がっています。

こちらは富士山頂の見取り図です。

富士山頂を動画で撮影したのでどうぞご覧ください。

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下山道

富士吉田ルートの下山道は登山道と違い緩やかな砂利道が続きます。私は登りは8時間もかかりましたが、下りは3時間で下山できました。

下山道も絶景が続きます。

もとの出発点富士スバルライン5号目のサインが見えてきてほっとします。

6合目以下は吉田ルートも登山者と道がかぶります。この道をこの方々同様、自分が登ってきたのかと思うと感慨深いものがあります。

吉田ルートは下りは登りよりはずっと緩やかではありますが、下山には登山以上に危険が伴いますので、最後まで気を抜かず下山してゆきました。

皆さんも5合目の入り口まで、最後の最後まで気をつけて富士登山を楽しんできてください。

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